市場化する大学と教養教育の危機
上垣 豊 編著
市場化する大学と教養教育の危機
 
発行元 : 洛北出版
A5判・上製・292頁
2009年3月25日発行
ISBN 978-4-903127-09-5
定価(本体価格 2,800円+税)
品切・重版未定
収録論考

「グローバリゼーションと教養教育の変容」【杉村昌昭】
「解放のためのリベラル・エデュケーション――生涯の教訓」【トム・ライト】
「大学教育とネオリベラル・アーツ――社会病理との関連から」【村澤真保呂】
「ディシプリンと教養教育――日仏の大学史の比較から」【上垣 豊】
「ことばと教養教育」【近藤久雄】
「科学系教養教育の質的変化に関する科学史的考察」【小長谷大介】
「高等教育の再考――スタンフォード大学の挑戦」【マノジュ L. シュレスタ】
『市場化する大学と教養教育の危機』





『市場化する大学と教養教育の危機』





『市場化する大学と教養教育の危機』
本書の目次

グローバリゼーションと教養教育の変容 【杉村昌昭】
はじめに
グローバリゼーションの進展と産業構造の変容
グローバリゼーションと教育
創造的教養教育へ向かって

解放のためのリベラル・エデュケーション――生涯の教訓 【トム・ライト】
はじめに
西洋およびアジアの伝統の中におけるリベラル・エデュケーションの歴史概観
「生涯の教訓」教育と学習のあり方

大学教育と「ネオリベラル・アーツ」――社会病理との関連から 【村澤真保呂】
ネオリベラル・アーツの時代
大学における教養教育の変遷
統制管理と国民教育の復活――競争と統制のあいだで
社会病理との関連――学生の抱える問題から

ディシプリンと教養教育――日仏の大学史の比較から 【上垣 豊】
大綱化とFDの導入
フランス高等教育の伝統と改革
戦後日本の大学における人文学と社会科学の関係をめぐって――龍谷大学の歴史に引き寄せて
ディシプリンのアリーナを超えて

ことばと教養教育 【近藤久雄】
はじめに
ことばの力
ことばの教育
外国語の教育
結 論

科学系教養教育の質的変化に関する科学史的考察 【小長谷大介】
はじめに
PISAの「科学的リテラシー」定義における科学とテクノロジー
19世紀の科学活動現場の変容
19〜20世紀転換の量子論・相対論の誕生過程における機器依存
20世紀における科学の機器化
現代科学の「モノ」化と科学系教養教育の質的変化

高等教育の再考――スタンフォード大学の「挑戦」 【マノジュ L. シュレスタ】
日本の大学教育の現状
スタンフォード大学の挑戦――「Stanford Challenge」
「Stanford Challenge」からの示唆
『市場化する大学と教養教育の危機』





『市場化する大学と教養教育の危機』
編著者紹介

上垣 豊 UEGAKI Yutaka

1955年生。龍谷大学法学部教員。専門は、フランス近代史。
共訳書として、ピエール・ノラ監『記憶の場』第1巻(岩波書店、2002年)など。
論文として、「古典人文学の伝統と教育改革――フランス第三共和政初期の中等教育改革」(南川高志編『知と学びのヨーロッパ史』所収、ミネルヴァ書房、2007年)、「フランス第三共和政初期の大学改革再考――一般教養と大学のオートノミー」(『歴史学研究』829号、2007年7月)など。
執筆者紹介(五十音順)

近藤久雄 KONDOU Hisao

1948年生。龍谷大学法学部教員。専門は、18世紀英文学。
共編著書として、『イギリスを知るための65章』(明石書店、2003年)など。
論文として、「Joseph Andrewsのフェミニニティーについて」(『龍谷紀要』第20巻第2号、1999年)、「Tom Jones再読―― "a new Province of Writing" に込められた意味について」(『龍谷紀要』第25巻第2号、2004年)など。

マノジュ L. シュレスタ Manoj L. Shrestha

1959年生。甲南大学経営学部教員。専門は、経営戦略論、知的財産マネジメント。
著書として、『企業の多国籍化と技術移転――ポスト雁行形態の経営戦略』(千倉書房、1996年、社団法人 日本経営協会経営科学文献賞受賞)。
論文として、「インド医薬品産業の戦略的転換――物質特許制度導入の影響をめぐる考察」(共著、『甲南経営研究』第49巻第1号、2008年7月)、「インドとイノベーション――その現状と課題」(『知財研フォーラム』Vol.71、2007年11月)など。

杉村昌昭 SUGIMURA Masaaki

1945年生。龍谷大学経営学部教員。専門は、フランス現代思想。
著書として、『漂流する戦後』(1988年)、『資本主義と横断性』(1995年、ともにインパクト出版会)、『分裂共生論』(人文書院、2005年)など。
訳書として、フェリックス・ガタリ『分子革命』(法政大学出版局、1988年)、同『三つのエコロジー』(平凡社ライブラリー、2008年)、アントニオ・ネグリ『生政治的自伝――帰還』(作品社、2003年)、ルネ・シェレール『ノマドのユートピア』(松籟社、1998年)など。

村澤真保呂 MURASAWA Mahoro

1968年生。龍谷大学社会学部教員。専門は、精神分析、社会思想。
共訳書として、ガブリエル・タルド著『模倣の法則』(河出書房新社、2007年)、ジョック・ヤング著『排除型社会』(洛北出版、2007年)など。
論文として、「食の倫理」(『龍谷大学国際社会文化研究所紀要』第9号、2007年)、「差異、反復、権力――模倣説の再検討」(『龍谷大学社会学部紀要』第31号、2007年)など。

トム・ライト Tom Wright

1944年生。龍谷大学経営学部教員。曹洞宗僧侶。専門は、英語、英文学、仏教。
訳書として、Opening the Hand of Thought-Foundations of Zen Buddhist Practice, Wisdom Publications, 2004(内山興正著『生命の実物――坐禅の実際』の英訳書)など。
論文として、「自己とはなにか――人間のかんてんからみれば Self-identity (part 1) A survey from the human perspective」(『龍谷紀要』第29巻第1号、2007年9月)、「Looking at the Poles and Jews in Terms of Reconciliation」(『龍谷紀要』第21巻第1号、1999年8月)など。
書評

◆ 「週刊 図書新聞」2009年7月4日号
岡山茂氏による書評

◆ 「京都新聞」 2009年5月31日・朝刊・読書面
竹内洋氏による書評