エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ 著
『食人の形而上学
 ―― ポスト構造主義的人類学への道』
檜垣立哉 + 山崎吾郎 訳
 
 
 
発行元 洛北出版
四六判 並製 380頁
2015年10月刊行
ISBN 978-4-903127-23-1 C0010
定価(本体価格 2,800円+税)
『アンチ・オイディプス』から
『アンチ・ナルシス』へ

ブラジルから出現した、マイナー科学としての人類学

レヴィ=ストロース × ドゥルーズ+ガタリ × ヴィヴェイロス・デ・カストロ

アマゾンの視点からみれば、
動物もまた視点であり、死者もまた視点である。
それゆえ、アンチ・ナルシスは、拒絶する――
人間と自己の視点を固定し、
他者の中に別の自己の姿をみるナルシス的な試みを。

なされるべきは、
小さな差異のナルシシズムではなく、
多様体を増殖させるアンチ・ナルシシズムである。
動物が、死者が、人間をみているとき、
動物が、死者が、人間であるのだ。

目次

第T部 アンチ・ナルシス

第1章 事象への驚くべき回帰

第2章 パースペクティヴ主義

第3章 多自然主義

第4章 野生の思考のイマージュ

第U部 人類学的視点から読む『資本主義と分裂症』

第5章 奇妙な相互交差

第6章 多様体の反‐社会学

第7章 すべては生産である ―― 強度的出自

第V部 悪魔的縁組

第8章 捕食の形而上学

第9章 横断するシャーマニズム

第10章 生産がすべてではない ―― 生成

第11章 システムの強度的条件

第W部 食人的なコギト

第12章 概念のなかの敵

第13章 構造主義の生成

文献一覧

訳者あとがき ┃ 山崎吾郎

『アンチ・オイディプス』から『アンチ・ナルシス』へ ――『食人の形而上学』解説 ┃ 檜垣立哉

索 引

原 著

Eduardo Viveiros de Castro,

Metaphysiques cannibales: Lignes d'anthropologie post-structurale

本書の中身

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「第1章 事象への驚くべき回帰」より(12-19頁)

「第3章 多自然主義」より(68-75頁)

著者紹介

エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ・カストロ Eduardo Viveiros de Castro

1951年、ブラジル・リオデジャネイロ生まれ。アマゾンの先住民アラウェテの社会を研究する文化人類学者、民族誌学者。 リオデジャネイロ連邦大学ブラジル国立博物館教授。社会科学高等研究院、シカゴ大学、ケンブリッジ大学などでも教鞭をとる。
著書として、The Relative Native: Essays on Indigenous Conceptual Worlds (University of Chicago Press, 2015), The Inconstancy of the Indian Soul: The Encounter of Catholics and Cannibals in 16-century Brazil, (Prickly Paradigm Press, 2011), From the Enemy's Point of View: Humanity and Divinity in an Amazonian Society, (University of Chicago Press, 1992) など多数。
人類学と哲学のあいだを横断し、アメリカ先住民のパースペクティヴ主義や多自然主義といった概念に依拠しながら、 野心的な研究をつづける。いまやもっともよく知られる人類学者の一人であり、その知的インパクトは、ブラジルはもとより、 英語圏、フランス語圏、そして日本においても、人類学という分野を超えて、ますます広がりつつある。

訳 者

檜垣立哉 HIGAKI Tatsuya

1964‐ 現代フランス哲学、日本哲学、生命論を専門とする。博士(文学)。大阪大学大学院人間科学研究科教授。
著書として、『ベルクソンの哲学』(勁草書房、2000年)、『ドゥルーズ』(日本放送出版協会、2002年)、 『西田幾多郎の生命哲学』(講談社学術文庫、2005年)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社、2008年)、 『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年)、『フーコー講義』(河出書房新社、2010年)、『瞬間と永遠』(岩波書店、2010年)、 『ヴィータ・テクニカ生命と技術の哲学』(青土社、2012年)、『子供の哲学』(講談社、2012年)、 『日本哲学原論序説』(人文書院、2015年)など。

訳 者

山崎吾郎 YAMAZAKI Goro

1978‐ 文化人類学を専門とする。博士(人間科学)。大阪大学未来戦略機構特任准教授。
著書として、『臓器移植の人類学 ―― 身体の贈与と情動の経済』(世界思想社、2015年)、 論文として「意識障害をめぐる部分的な経験 ―― 療養型病院における生の人類学」(『思想』No.1087、岩波書店、2014年)、 From cure to governance: the biopolitical scene after the brain death controversy in Japan (East Asian Science, Technology and Society: An International Journal 7(2), 2013)など。共訳書として、 ニコラス・ローズ『生そのものの政治学――二十一世紀の生物医学、権力、主体性』(法政大学出版局、2014年)など。

装幀

本文デザイン・組版・カバーデザイン

洛北出版編集


制作過程の一部は、「洛北出版ブログ」を参照。

書評

紀伊國屋じんぶん大賞2016
「読者と選ぶ人文書ベスト30」に選出される。
詳しくは、紀伊國屋じんぶん大賞2016をご覧ください。

『季刊誌 文藝』(2016年 春号、河出書房新社)
書評 評者 村澤真保呂氏

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