装幀を担当、『縫い目のほつれた世界――小氷期から現代の気候変動にいたる文明の歴史』
『縫い目のほつれた世界――小氷期から現代の気候変動にいたる文明の歴史』
フィリップ・ブローム
- 翻訳 佐藤正樹
- 発行発売 法政大学出版局
- 刊行日 4月刊 2024年
小社刊行の書籍ではありません。
装幀のみを担当させていただきました。
16~17世紀に世界を襲った寒冷化=小氷期(日本でも飢饉が多発)――。
本書は、小氷期のヨーロッパにおける飢饉、疫病、戦争と、この「氷の時代」を生き抜こうとする人々の姿を描き出しています。
「もし気候が変化したら、社会の何が変わるのか。……文化、情と知との領域に、それはどのような作用を及ぼすのか。長い17世紀は、気候変動が人間生活のすべての局面に及ぼす影響を探究し、さらにはそれを理解する姿勢を身につけるのに、うってつけの時代である。」(プロローグより)
目次などの詳細 法政大学出版局
フィリップ・ブローム『あるヴァイオリンの旅路――移民たちのヨーロッパ文化史』も、同じ版元と訳者によって刊行されています。
無名の職人から無名の弾き手へと手渡され、著者の手元に辿り着いたヴァイオリンの来歴を通して、ヨーロッパ300年間の、移民たちの姿に照明があてられています。
目次などの詳細 法政大学出版局