装幀を担当したご本の紹介。『軍事研究を哲学する――科学技術とデュアルユース』
装幀のみを小社が担当いたしました。
『軍事研究を哲学する――科学技術とデュアルユース』
出口康夫、大庭弘継(編)
- 発 行 昭和堂
- 刊行日 2022年8月
- 仕 様 A5判 上製 354頁
- ISBN 978-4-812221297
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目 次
序 論┃ デュアルユースとELSIに取り組む総合知にむけて(出口康夫)
第Ⅰ部―― 歴史から考える
第1章┃ 歴史学的手法で論点を整理する(喜多千草)
第2章┃ 学術会議声明、そのビフォー・アフター(玉澤春史)
コラム① 軍事研究と基礎研究(本田康二郎)
コラム② 十五年戦争期の日本の医学犯罪は「戦争の狂気」のせいか?(土屋貴志)
コラム③ 論理学と軍事(村上祐子)
第Ⅱ部―― 個別の技術から考える
第3章┃ 原子力のデュアルユース問題は単純か(濱村 仁)
第4章┃ 宇宙開発・利用とデュアルユース(橋本靖明)
第5章┃ 先端生命科学研究――微生物学研究と生物兵器開発の境界(四ノ宮成祥)
第6章┃ サイバーセキュリティとデュアルユース性(荻野 司)
第7章┃ 自律型兵器と戦争の変容(久木田水生)
コラム④ 先端生命科学と情報技術の進展(井出和希)
第Ⅲ部―― 哲学・倫理学から考える
第8章┃ 功利主義と軍事研究(伊勢田哲治)
第9章┃ デュアルユースは倫理的ジレンマの問題か――研究の自由と制限(神崎宣次)
第10章┃ 正戦論の研究は、すなわち軍事研究なのか(眞嶋俊造)
第11章┃ 学術と安全保障の折り合いをつける――日本学術会議声明を受けて(大庭弘継)
第12章┃ デュアルユースからミックスドユースへ(出口康夫)
あとがき(出口康夫・大庭弘継)
編 者
出口康夫
京都大学大学院文学研究科教授
主な著書として
『応用哲学を学ぶ人のために』、戸田山和久(共編)、世界思想社、2011年
『これが応用哲学だ!』、戸田山和久、美濃正(共編)、大隅書店、2012年
『デカルトをめぐる論戦』、安孫子信、松田克進(共編)、京都大学学術出版会、2013年
主な翻訳として
イアン・ハッキング、『何が社会的に構成されるのか』、久米暁との共訳、岩波書店、2006年
イアン・ハッキング、『知の歴史学』、大西琢朗、渡辺一弘との共訳、岩波書店、2012年
大庭弘継
京都大学大学院文学研究科研究員
主な著書として
『資料で読み解く「保護する責任」:関連文書の抄訳と解説』、大庭弘継、高澤洋志、中村長史、中内政貴(著)、大阪大学出版会、2017年
『超国家権力の探究――その可能性と脆弱性』、大庭弘継(編)、南山大学社会倫理研究所研究叢書、2017年
『パンデミックを考える――その危険性と不確実性をめぐる政治・社会・倫理』、大庭弘継(編著)、南山大学社会倫理研究所、2015年
『国際政治のモラル・アポリア : 戦争/平和と揺らぐ倫理』、高橋良輔、大庭弘継(編)、ナカニシヤ出版、2014年
2022/08/30.