『親密性』
レオ・ベルサーニ & アダム・フィリップス[著]
檜垣立哉 & 宮澤由歌[訳]
● 重版が完成いたしました。たいへんお待たせいたし、ほんとうに、申しわけございませんでした。深くお詫び申しあげます。
- 仕 様 四六判 上製 252頁
- 刊行日 2012年 7月20日 発行
- 発 行 洛北出版
- ISBN 9784903127163 C0010
- 定 価(本体価格 2,400円+税)
暴力とは異なった仕方で、
ナルシシズムを肥大させるのではない仕方で、
他者とむすびつくことは可能なのか?
これが、本書で考察されている問いである。
* * *
目 次
- 序 文
- わたしのなかの It
- 恥を知れ
- 悪の力と愛の力
- 誰が書いたものでもないメモ
- 結 論
訳者あとがき―― 檜垣立哉
- すれちがいつつむすびつく親密性
- 性愛の彼方へ
- 社会的暴力は自己愛の拡張なのか
- 非人称的なナルシシズムを拡大するために
訳者解説―― 宮澤由歌
- レオ・ベルサーニについて
- ベルサーニの著作一覧
- 主要文献について
- 『親密性』解説
著者紹介
レオ・ベルサーニ Leo Bersani
1931‐ アメリカのフランス文学研究者、クィア研究の理論家。邦訳書として、『ボードレールとフロイト』(山懸直子訳、法政大学出版局、1984年)、『ホモセクシュアルとは』(舟倉正憲訳、同、1996年)、『フロイト的身体』(長原豊訳、青土社、1999年)、「直腸は墓場か」(酒井隆史訳、『批評空間』第2期8号所収、太田出版、1996年)など。
アダム・フィリップス Adam Phillips
1954‐ 心理療法士(児童精神療法の専門家)。ペンギン・ブックス社から発刊されたフロイト著作集第二版の編集者をつとめる。邦訳書として、『精神分析というお仕事――専門性のパラドクス』(妙木浩之訳、産業図書、1998年)、『ダーウィンのミミズ、フロイトの悪夢』(渡辺政隆訳、みすず書房、2006年)など。
訳/解説者紹介
檜垣立哉 HIGAKI Tatsuya
1964‐ 現代フランス哲学・日本哲学・生命論を専門とする。大阪大学大学院人間科学研究科教授。著書として、『ベルクソンの哲学』(勁草書房、2000年)、『ドゥルーズ』(日本放送出版協会、2002年)、『西田幾多郎の生命哲学』(講談社現代新書、2005年)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社、2008年)、『ドゥルーズ入門』(ちくま新書、2009年)、『フーコー講義』(河出書房新社、2010年)、『瞬間と永遠』(岩波書店、2010年)、『ヴィータ・テクニカ生命と技術の哲学』(青土社、2012年)など。
宮澤由歌 MIYAZAWA Yuka
1985‐ 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程、日本学術振興会特別研究員(DC)。専門として、現代フランス哲学、共同体論、クィア理論。著作として、「レオ・ベルサーニの共同体思想」(『論叢クィア』第4号、2011年)など。
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本文デザイン・組版・カバーデザインは、洛北出版編集による。
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