近刊 『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』 西成彦

近刊 『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』 西成彦

【近 刊】 2024年9月26日 刊行予定 発売中
ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』
西 成彦 著(Nishi Masahiko にし まさひこ)

発行 洛北出版

 

ハーン(小泉八雲)――[こえ]の旅人、その作品と生涯

「ラフカディオ・ハーンの耳」「耳の悦楽」など多数の、著者渾身のハーン論をここに一挙集成し、大幅に加筆&修正した「大増補&改訂新版」。
たくさんの絵図・写真も掲載。

 

 ギリシャ、アイルランド、米国、マルチニークをめぐり歩き、40歳前に来日。
 盲目の三味線弾き、下駄のひびき、大黒舞[だいこくまい]の歌……。
 近代日本が切り捨てた口承[こうしょう]文芸の調べ、民衆の暮らしの音、小泉セツの怪談語りが、ハーンの耳を圧倒する。

 凍てつく息を男にふきかける「雪おんな」。
 耳をひきちぎられる琵琶弾きの「芳一[ほういち]」。
 変わり果てた故郷に絶望死する「浦島[うらしま]」。

 女たち、病者、獣、死者がざわめく声に、男は耳の奥で、何かを聞いたのだ。
『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』西成彦
西 成彦 Nishi Masahiko 
1955年生。東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。熊本大学文学部助教授、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授などを歴任。立命館大学名誉教授。
専攻はポーランド文学、比較文学。
著書として、『ラフカディオ・ハーンの耳』(岩波同時代ライブラリー版 1998)、『耳の悦楽――ラフカディオ・ハーンと女たち』(紀伊國屋書店 2004)、『森のゲリラ 宮澤賢治』(平凡社ライブラリー版 2004)、『ターミナルライフ 終末期の風景』(作品社 2011)、『胸さわぎの鴎外』(人文書院 2013)、『外地巡礼――「越境的」日本語文学論』(みすず書房 2018)、『多言語的なアメリカ 移動文学論 Ⅲ』(作品社 2024)ほか。
訳書として、ゴンブローヴィッチ『トランス=アトランティック』(国書刊行会 2004)、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫 2012)ほか。

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 より詳しい書誌情報(目次、ためし読みなどなど)は、『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち』のページをご覧くださいませ。
 ( 本書の一部分を、上記ページから「ためし読み」していただけるようにいたしました。2024年9月8日 追記)
ためし読みできます『ラフカディオ・ハーンの耳、語る女たち――声のざわめき』

英語表記のタイトル
Lafcadio Hearn's Ear, Voicing Women
Nishi Masahiko